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「夜の美術館と現代アート茶会vol.4 -方員可施リポート」 [現代アート]

リポートが遅れました。
毎年、恒例となってきました静岡県掛川市で私がプロデュースしている「夜の美術館と
現代アート茶会」。今年は4回め、ゲストアーティストは東泉一郎さん、そして道具は
茶杓でした。

このお題に対して、東泉さんがどういう作品として完成させてくださるか、というのが
非常に楽しみでしたが、もう予想をはるかに超える、感動的な作品を仕上げてくださいました。

今回、茶会の数が昨年より増え、もうヘロヘロ。(実は掛川入りする前から東京で100人規模
のパーティーがあったりしてちょっと疲れが、、、)そのために私は撮影する気力とタイミングが
無かった、、、というのが正直なところ。東泉さんも「撮影はちょっと困難、、、」とおっしゃって
おられましたもんね。それゆえ貴重なものを2点だけアップします。

まず、小間のしつらえ、がこれ!
0003.JPG

種子島でロケットが打ちあがっている瞬間の写真。(撮影は池田晶紀さん)
実際にはろうそくのみの照明でしたが、撮影のためにフラッシュしてしまいました。とほほ。
順番が違いますが、この画像を掲載したかったので。

で、今回は2月5日(土)と6日(日)の両日に開催され、急に暖かくなった週末に開催されました。
今回は席に限りがあるところに、おかげさまで申し込みが殺到。くじ引きになりました。
(ハズれた方ごめんなさい!)それで、まずは二の丸美術館に集合。LED懐中電灯を渡され、
暗くなっている展示室で自分で光源をコントロールしながらの鑑賞が始まります。
 今年は地下の部屋が細工の細かいものが展示されていたのですが、どうやら多くの方々が
「時間が足りない!」という状況になったらしい、、、、です。1階で見始めてはまってしまうと
本当は地下の細工の細かい帯留などを見て欲しかったんですけれどね。

で、その感動を心に持ちつつ、二の丸茶室へ。
寄付きで生姜湯を一杯。そして広間へ。
 広間では掛川産の美味しいお椀が待っていました。さらに梅の一献、二献、三献。
これが美味しいのなんのって!地元の月茂登のご主人が作ってくださったお椀
命名「掛川碗」。地産地消の食材が丸と四角の形に作ってあったんですね。
それは「方員可施」にちなんだから、です。

掛川の現代美術研究会の男子の皆さんによるサービスも4回めは慣れたもので、
非常にスムーズに展開したように感じました。
 そしてお菓子。それも掛川駅前商店街の梅乃家さん特製の「ゆずのおまんじゅう」。
口にすると香りが。そして四角い寒天ゼリー。そして福岡の辻占いのおまめ。

さらに、それから草履に履き替え、庭をとおりながら小間へ移動。
小間でお茶をいただく、という流れになっていました。

リピーターの方も少なくないことから、毎年、導線を工夫しているわけです。
本当は終わってから、いろいろな感想をお聞きしたかったなあ、、、。
特に何度も参加してくださっている方から聞いてみたかったです。

そういいつつも、実は私自身がもてなす側にいるので、参加側の立場が見られ
ませんでした。今年は二の丸美術館も昼間に駆け足で見ただけでした。
ちょっと反省。さらに小間では、お茶も頂戴できず、、、。
もっと反省かな。

道具の風景はこちら。
0005.JPG

東泉さんの茶杓、炎と風は、本当に凄い作品となりました。
細工は彫ってあります。そしてそれを斜めに切ってあり、その彫りの細かさとデザインの妙が
凄いのです。また、抹茶をすくう部分は、微妙なカーブで美しい。お茶をたててくださった
山本和子さんが「棗の上にぴたっとおさまった感触が凄かった」とおっしゃっておられました。
さーすが、東泉さん。写真に上手く写らないところが、またなんというか、口惜しいけれど
それが作品の素晴らしさを自分だけのものにしているような優越感も出てくる、という
やっぱり「やられた!」という感じですし、もう感激&感謝で胸がいっぱいでした。
 さらにその作品の素晴らしさに追い打ちが、茶杓入れ。これも編み物という概念を
越えた道具入れ、になっていました。どうやってこれが出来ているのか、なぜくっきりと
形が出てくる編み方ができるのか、不思議でした。そして美しい。手にしたら消えて
しまいそうな、繊細な茶杓入れで、東泉さんの茶杓と絶妙のコンビとなっていました。
(茶杓入れはJUNGJUNGさん)
いやあ、本当にプロデューサー冥利に尽きる、道具が完成しました。
それに無駄のない理路整然とした東泉さんの解説を聞いた参加者は「もう大ファンに
なってしまいました」とおっしゃっていました。そうですよね、そうなりますよ、
そういう方ですもん。わかります、わかります。私も東泉さんの大ファンですからね。

それにしても日曜日の森本千絵さん、コンドルズの石渕さんを始め、土曜日には平井武人さん&兵藤忠明さん(活動再開のH et H)、茶杓入れを製作くださった糸編家のJUNGJUNGさん、ピクセルデザイナーの点/ten_do_tenさん、そしてワンピース倶楽部名古屋支部長の山本さんら、たくさんの方が来てくださいました。
さらに最終日、最後の会には、中村ケンゴさん&俵藤ひでとさんという、このプロジェクトの第2回目の棗のコンビが来てくださり、大きく盛り上がりました。皆さん、本当にありがとうございました!せっかく来てくださった方々で、もう少し終了後の時間があれば、と深く反省しております。
一期一会は、もうちょっとゆとりが欲しかったですもんね。
ごめんなさい!

それにしても、画像が少ないので、事務局から画像が届いたら、もう少し詳細を
書きますね。

皆さんに心から感謝いたします。
反省と改善を繰り返し、頑張ります!


詳しい茶会の模様は、恒例になっていますが、静岡大学の平野雅彦先生のブログで
ご覧ください。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1490.html

平野先生、ありがとうございます!大事なこのプロジェクトの目撃者であり、
ガーディアン・エンジェルです。
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