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井上雄彦 最後のマンガ展重版 熊本版を堪能する [現代アート]

オープニングを逃した、井上雄彦さんの展覧会を見に、熊本へ行ってきました。
日帰りでしたが、もう本当に素晴らしかったです!!!

残念ながら撮影は禁止ということで、入口だけ撮ってきました。

井上雄彦展0005.JPG

会場構成凄く良かったし、内容は上野での展示にさらにパワーアップしておりました。
これは必見です、必見!
見逃したらソンですね。この展覧会には、熊本でやる必然性がある、ことも大きいと感じました。
御存じのように、武蔵終焉の地が熊本。「五輪書」は熊本で書かれたんですからね。
祖先をさかのぼれば、武蔵と会話した人のDNAを身体に持つ人が見てる、と想像すると感慨深いものが
ありました。感激しますよ、しみじみと。

どうやら展示について詳細を語るのは「野暮!」ってことらしく、井上さんのファンは多くを語らない
らしいですね。そういうところが凄いぞ、井上ファン。パチパチパチパチ!
その例に倣って、多くを語ることはしませんが、面白いです。そして見なきゃ、見なきゃです。
ショップで、バンバン買い物をしていたところ、「もしかして山口裕美さんですか?」と知らない人に
声をかけられて赤面してしまいました。井上さんのファンなんですよ、と聞かれてもいないのに
いっちゃいました。とほほ。
 井上さんは、eAT金沢を通じてお会いし、恒例の夜塾ではお話もさせていただきました。
物凄く落ち着いてるというか、安定している方だなあ、というのが印象です。ストイックというか。
やはり、大きな仕事をしている方に共通するアウラがあり、肝が据わっているんでしょうね。

井上雄彦展0002.JPG

私は武蔵よりも、井上さんが好きかもしれません。(笑)
井上さんは、連載中にもかかわらず、ペンから筆に変えました。そういうこと、します?普通。
凄い挑戦ですよ、これは。それからいろいろなことに挑戦していますね、井上さんは。
凄いです。井上さんには長生きしていただくとして、
短くても鮮烈な生き方をした日本の偉人が大好きだし、そうした流れに今がある、とも感じております。
だいたい歴史上の人物の年齢が若いので、驚くこと、ありませんか?
松下村塾の活動は3年、吉田松陰なんて30才ですよ、その生涯。いやあ、もう凄いことです。
尊敬というより、畏怖の念です。

井上雄彦さんの上野での展覧会を昨年のベスト1だ、という友人が多数おりました。
私はさらに熊本の方が良いと思います。
井上さんがわざわざ美術館で展示してくださり、発信していること、
それらを考えながら、味わう展覧会です。ぜひぜひ足を運んでください。
オススメです。「バガボンド」は、読んでから行ってくださいね。
その方が「そうか~~~」という感動が込み上げますので。



おまけ:県外から行かれる方へ
熊本ラーメンがお勧めです。近くの百貨店、鶴屋の地下では「いきなり団子」が1つからでも
買えますので、ぜひ「いきなり団子」も食べてみてください!それにしても変な名前ですよね。

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るるん

 こんにちは!
 数年前、アーティストになりたいのに、周囲のアートがよくわからない!と困惑していたところ、山口さんの著書「現代アートの…」を読んで、自分なりの感じ方で作品を楽しんでいいんだなあと感動したことがある山口さんファンの若手アーティスト(女)です。
 今週中、地元ではじめての個展をしており緊張しています。いつか山口さんに見て評価をもらえるようにがんばります!
 井上さんではスラムダンクの中で、花道が自転車を電車の中に持ち込み、立掛けたまま電車に乗っている異質なコマが静かな面白さを感じて今でも忘れられません。
 では。
by るるん (2009-05-06 18:17) 

山口裕美

書き込み、ありがとうございます!
井上さん、いいですよね~~~。
るるんさんが読んでくださった本、「現代アート入門の入門」がまた増刷されることになりました!非常にうれしいです。
 改めて、読み返し、正直にいえば書き直したい、刷新したい、と思う箇所は少なくないのですが、書き上げたあの時期の思いや、あの時から状況は変わっていないことを含めて、本としては大きな変更をしないまま、増刷することを選びました。
 展覧会ですが、今は、できるだけ東京以外の場所も見るようにしていますので、頑張ってください。昨日、中国の読者からメールが来て「あなたが応援すべきアーティストはわたくしです」と日本語で書いておられて、思わず、
笑顔になりました。本を書いてよかったと思える瞬間です。
by 山口裕美 (2009-05-25 04:37) 

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