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掛川現代アートプロジェクト・リポート3 [現代アート]

「夜の美術館と現代アート茶会」って何?という質問がきました。
そうですよね、タイトルだけじゃわかりにくいですもんね。

まず特徴:
1.掛川市の二の丸美術館で照明を落とし、暗くなってからLEDの懐中電灯で作品の細部を見ることが
できる。
2.二の丸美術館の中でも木下コレクションという江戸中期から明治期に日本の職人が技術と贅をつくした細工を味わう
3.美術館での余韻を大事にするために、隣接の二の丸茶室にて点心とお茶をいただく。
4.現代アーティストが掛川のために制作したお茶道具のお披露目
5.おもてなしの心づくしのお茶会のしつらえを楽しめる

以上のポイントがあります。
今回、茶会にて出した献立は以下の通りである。

掛川産 ホルスタイン牛「蘇」とジャージ牛の「蘇」
飛鳥時代のチーズの復元   掛川・蘇庵
掛川産 待ってたトマト   旧大東町農家
掛川産 掛川ポーク桜の丸太スモークの自家製ハム  桜の家&現美研
イタリアンな卵焼きキッシュ   掛川・アトリエM.O.F
フォッカッチャ    掛川・アトリエM.O.F
野菜スープ      掛川・アトリエM.O.F
稲荷寿司   掛川・アトリエM.O.F


ワイン 白    ソムリエ 松田太郎 推薦
  MARQUISD’ANGERVILLE(マルキ・ダンジェルヴィン)
  MICHEL MAGNIEN(ミッシェル・マニアン)
  VERGET(ヴェルジュ)
  BASA2007(テレモ・ロドリゲス)
  Ercavio Blanco2007(エルカヴィオ)

菓子
  「天神絵馬藷蕷饅頭」  掛川・梅廼家
  「いなり煎餅 きつね」 京伏見 いなりや
  「辻占煎餅」      京伏見 いなりや

詰 「巴里の話」(掛川産抹茶)掛川・松下園
待合 「九重」       仙台・九重本舗玉澤


実はこの点心メニューは「イタリアン」でして、それは中村ケンゴさんの棗がお抹茶を入れたところ、蓋の赤、そしてお抹茶の緑から、イタリアンカラーということで、お願いしました。「むちゃぶりじゃん!」とのツッコミもありましたが、美味しいからいいじゃないか!と押し通しました。(笑)
 本当に美味しかったです。すべてちょこっとなので、それがまた美味しいんですよね。松田太郎ソムリエの選んだワインがまた凄く美味しかったです。ありがとう太郎さん!

IMG_8580.jpg

この茶会およびイベントが成功しているのは、掛川市現代美術研究会の会長である山本和子さんが茶会を運営してくださっていること、が大きな理由です。おそらくそのちゃんとした筋が通っていないと、茶会は成立しないからです。棗に合わせて、茶碗や水差しなどのしつらえを全部、選び、用意していただきました。床の間には二の丸美術館のコレクションから2作品、お借りして展示が出来ました。これは本当に贅沢、いや幸せなことです。
多くの参加者が「来年も参加したい!」とおっしゃってくださいました。プロデューサー冥利です。
皆さま本当にありがとうございました。
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掛川現代アートプロジェクト・リポート2 [現代アート]

2009年2月7日(土)掛川の朝は早い。起きて朝食をとり、健康的に一日が始まった。
昨夜のリハーサルでだいたいはもう大丈夫ということで、午前中は掛川現代美術研究会の真野さんの車で
ねむの木美術館と私の大好きな吉行淳之介文学館へ。
 ねむの木美術館はこんな感じ。
IMG_8147.jpg

非常にモダンで洗練された美術館で驚く。またミュージアムショップや展示方法などにかなり有能なディレクターがいるなあ、と直感する。建築は藤森照信さん。内部はロマネスクの教会のよう。ケンゴくんいわく「トトロの世界」とのこと。なるほど。
ランチは同じく掛川現代美術研究会の岡本さんのお宅で。

東京からアクリルデザイナーの俵藤ひでとさん、京都から今回はソムリエ担当の松田太郎さんが到着。
記念に掛川現代美術研究会代表の山本和子さんと写真を撮っていただく。
IMG_8287.jpg

着付けはもちろん大国屋さんで和子さんのお母様にしていただきました。感謝です!
そして、和子さんのお着物はさーすが!の粋なもの。いやあ憧れますね~

そして夕方と夜の2つのコースで「夜の美術館と現代アート茶会」がはじまりはじまり~~。つづく。


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掛川現代アートプロジェクト・リポート1 [現代アート]

遅くなりましたが、2月6日、7日、8日に静岡県掛川市で行った「夜の美術館と現代アート茶会VOL.2」のリポートを書きます。

 このプロジェクトの詳細は、ウェブのプロジェクト「掛川現代アートプロジェクト」を読んでいただくとして、今年のゲストアーティストは中村ケンゴさん、そして彼の作品を実現するためにお願いしたのはアクリルデザイナーの俵藤ひでとさん。そして茶会を盛り上げるために作品の貸与をお願いし、なおかつワインの選定と調達をコレクターでミュージシャンでソムリエの松田太郎さんにお願いしました。
 
 今年のテーマは「和魂洋才」で、選んだ道具は棗(なつめ)です。実は、昨年の掛川から東京に戻る新幹線の中で、アーティストのミヤケマイさんに「来年は、ケンゴくんでアクリルの棗にするんだ」と言うと、「えーっもう決めてるんですか?」と言われました。(笑)プロデュース業とはそういうもんです。それからいろいろな方に相談しながら、俵藤さんにたどり着くまで、数か月かかりました。でも、最高の方を発見できて、それでもう実現する、と確信しました。

まず、初日の2月6日(金)はリハーサルと兼ねての夜のコースが行われました。そのために私とケンゴさんとは一足先に掛川入り。
IMG_8198.jpg

二の丸茶室のお庭の梅が歓迎するように満開です!
先に送っておいた完成した棗の「スピーチバルーン・イン・ザ・ヒノマル」が茶室に置かれていました。
IMG_8415.jpg

良い風情です。良い景色ですね。

夜になり、掛川現代美術研究会の皆さんと今回の主菓子を担当してくださった梅廼家さん、掛川でほぼ初めてのお抹茶を作ってくださったお茶やさんが同席してくださり、会がスタート。太郎さんの選んだワインも美味しく、
また点心が素晴らしく美味しいので一同、感激。少しだけ飲み直しということで二次会へ。
掛川の温かい夜風に吹かれてよい夢を見ました。つづく。
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映画「オーストラリア」とピアニストJaxonさんの「落葉-ochiba-」 [現代アート]

昨日、六本木ヒルズでバズ・ラーマン監督の「オーストラリア」の試写会に行ってきました。

主演はオーストラリアを代表するオスカー女優のニコール・キッドマンと2008年アメリカのPeople誌が選んだもっともセクシーな男優のヒュー・ジャックマン。それだけでもゴージャスですが、なんといってもオーストラリアの自然が
ふんだんに出てくるのですよ、これが。3時間におよぶ「世紀のエピック・アドベンチャー・ロマンス」なのでした。
いやあ、後半は泣けてしまって、、、。ナラという名前の少年役の子がかわいいのなんのって、、。
あんなかわいい子がいれば、ニコール・キッドマン扮するレディ・サラ・アシュレイの生き方も変わるだろうと思いますよ。

ただし、オーストラリアに興味があって、当然、あの大陸の素晴らしさを知っていて、なおかつ歴史もある程度、知っていないと、面白さが理解できないかも、しれません。この映画は、オーストラリアが好きな人が一歩踏み込むための映画かもしれないなあ、と感じました。アボリジニの長老とナラ少年が物凄く、心に響く良いせりふを言いますので、お聴き逃しなく。

それから、映画の組み立てとしては、古今東西の名画のシーンを思い浮かべる、なんといいましょうか、オマージュ的
画がたくさん忍び込んでおります。つまり「あ、あれは風と共に去りぬ、じゃない?」とか「あれって西部劇のあれ?」というものが出てくるので、映画に詳しい友人と連れ立ってぜひどうぞ!2月28日からロードショーです。
ストレスに疲れたら、オーストラリアで自己再生しませんか?というようなメッセージも込められていそうです。
なんか、私もふらっと西オーストラリアに出掛けたくなったもんね。

映画の話はここまで。

で、次はジャズです。
友人のジャズピアニストの株)Jaxonさん(これでマエカブ・ジャクソンと読みます)が素敵な曲をリリースしました。
ぜひ映像とともに、お楽しみください。

Youtubeはこちら。
http://jp.youtube.com/watch?v=1Wxl5wDVxlQ

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1月見た展覧会 [現代アート]

書けない書けないと言わずにメモすることを決めました。
今月見た展覧会で面白かったもの。

1.石内都@目黒区美術館
2.千葉正也@SHUGOARTS
3.南隆雄@オオタファインアーツ/ART@ARGUNES
4.小沢さかえ@moriyu gallery

確かめなかったけれど、たぶん南さんかなと思ったのですが、なかなか良かったです。
小沢さかえさんは、初個展で入って左側にある大作が素晴らしい出来でした。
展示も非常に上手いので、久しぶりに安定感のある実力派が出てきたなあ、と思えてうれしかったです。
もう終わったものが多いので恐縮ですが、チャンスがあればぜひご覧ください。



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横浜美術館! [現代アート]

松の内が明けた。
新年のニュースで驚いたのが逢坂恵理子さんの横浜美術館館長就任だ。
逢坂さんはファンなので、期待がいっぱいではあるものの、たとえば、天野太郎さんはどうなるんだろう、、、。
知っている方がおられたらぜひ教えてください。

年末に久しぶりに韓国人アーティストの陸根丙(ユッ・クンビョン)さんと銀座でおめにかかった。
元気そうで安心した。またご子息やお嬢さんの近況を聞くにつけ、時間が経ったのだなあ、と改めて思った。
思えば、陸さんの日本のマネージャーとして活動した日々は、非常に激しい毎日だった。
ちょうど、ナムジュン・パイクさんの話題が出て、陸さんから「パイクさんと一緒にソバを食べた時の写真持ってる?」と
聞かれたので探して送る約束をした。パイクさんは本当にやさしく、素敵な方でした。懐かしい~~~。

昨日は、元田久治さんがグループ展をしているミュゼ浜口陽三ヤマサコレクションへ。
ご本人に案内していただきながら、数人で鑑賞。楽しい!
やはり現代アートの醍醐味の1つは、ご本人から直接に作品のことを聞けることだ。

ということで、今日は10月に入会して3回目のヨガへ。


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今年もよろしくお願いいたします! [現代アート]

2009年がスタートして本日で3日目。完全に寝正月を満喫しています。
年賀状は、ようやく本日から書いています。(早々に頂戴した皆さま、ごめんなさい!&ありがとうございます!)

2008年は、少しスローダウンをしながらも、準備というか足元を固めた1年でした。
2009年は、もっと積極的というかストイックに仕事をしようと思っています。
勉強と健康は左右の車輪、それから神道研究と英会話、茶道も頑張りたいと思っています。

この休日中に、読みたい本が10冊以上あって、半分くらいは読みたい、です。
それから今年は最近、すっかりご無沙汰の場所に、旅行しようかと考えています。(休暇もしたい!)
6月はヴェネチアビエンナーレとアートバーゼルがあるし、10月には企画展のお話をいただいています。
2月には掛川アートプロジェクトで中村ケンゴさんとアクリルデザイナーの俵藤ひでとさんをゲストに迎えます。
もちろん1月末にはeAT09が金沢であって、総合プロデューサーはプロダクションIGの石川さんです。

そうそう、年末に現在、連載中の「ビジネスマンのための現代アートのABC」(プレジデントロイターオンライン)の「K for KAWAII」のアクセスが一位になるという、物凄くうれしいニュースがありました。
また、海外から私の本に掲載されたアーティストの作品の問い合わせが数件きました。
いろいろなリアクションをいただき、とてもうれしいです。

2009年も、美味しいお酒で「カンパ~イ!」と笑顔になるような1年に必ずしようと思います。
どうか、皆さま、お力添えをお願いいたします。

山口裕美@愛猫のマミとコサンを両膝に抱えて幸せです!
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生きてます!そしてスメリー結婚おめでとう!! [現代アート]

ドタバタした日々が続き、ブログが書けません~~~でした。
でも、昨日、というかすでに一昨日、スメリーの結婚式で久し振りにいろいろな方にお会いし「山口さんのブログ、
パリフォトで止まってますねえ」と言われてしまいました。とほほ。

で、少し、何をしていたか、書きます。
11月はパリフォトのあと、パリでいろいろな出会いがありました。

1)短時間ながら黒田アキさんにお会いし、スタジオにお邪魔したこと
2)パリフォトで海外への発信の必要性を改めて強く感じたこと
3)コレットに私の本が置いてあったこと
などなどなど、、、。

その後、帰国してすぐにいくつかの原稿を書いて、月末には
金沢へ行っていました。
1)KIDIでレクチャー
2)金沢経済同友会主催の金沢学会
3)金沢美大でレクチャー
金沢でもいろいろな出会いがありました。

そして東京でも、
1)コンテンツ学会@秋葉原のデジタルハリウッド大学・大学院
2)立教大学の川久保先生の講座でのレクチャー
ありました。

それから、タグボートの公募展の審査員、ARTICLEの公募展の審査員、
それと他の賞の推薦があって、集中しなければならなかったです。

で、あっという間に12月。
美術手帖と日経ビジネスの「REAL」の取材を受けて、少しほっとしたのもつかの間、
忘年会シーズンに突入、という感じです。

展覧会としては、12日から始まった「島袋道浩@ワタリウム」と元田久治さんのグループ展@ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションが面白かったし、楽しめますのでオススメです。

そして、1昨日はスメリーの結婚式!でした。
ゲストが手塚真さん、ガッポリ建設、山中カメラという豪華な布陣でしたが、最後の芸大同級生の歌がサイコー!
(特にT.Kそっくりさんに大爆笑しました!)スメリーは大学院生の頃から知っていることもあって、なんだか
息子のような気持ちになり、本当のスメリーママとも、しみじみお話してしまいました。
赤ちゃんが生まれたらダッコさせていただきたいです。

あと今年も2週間。来年こそ!来年こそ、もっとゆとりのある仕事と実りある仕事にしたい、、、、です。

ということで、私は生きてます、元気です!!!心配してくださった皆様、ごめんなさい!


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パリフォト2008 [現代アート]

今、パリに着ています。
パリフォトです。
今年はジャパニーズフォトイヤーなんですね。
それで日本から大勢の日本人がみえておられますね。
そして、本日は2日目、夜はコレットで澤田知子さんのオープニングです。
ちょっと寒いかな。
美味しいものを食べつつ、頑張ります!

山口裕美
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「異界からの客人」展リポート1 [現代アート]

金沢での六本脚オオカミとの密度の濃い3日間、終了しました。
なんというか、ほっとしているし、余韻に浸っています。
鴻池朋子さんは本当に素晴らしいアーティストだと改めて思いました。

展示は少しずつ紹介していきますね。
まずは展覧会の主役である六本脚のオオカミ。
DSCF4337.JPG

これがカワイイ、そして目の前にすっくと立つと迫力、なのでした。


展示会場の中の松濤庵のお庭。
おかげさまで、晴天続きだったため、曲水の鏡は大成功!
DSCF4332.JPG


展示会場の中の旧中村邸の1階、1000本の花で埋め尽くされた和室。
DSCF4419.JPG


今回も金沢のいろいろな方々のお力添えにより、助けていただきました。
自分でいうのもなんですが、今回の鴻池朋子「異界からの客人」展、大成功であったと思っております。
まだ正式な数字は出ておりませんが、3日間で金沢21世紀美術館の敷地内の松濤庵の入場者は1000人を超えたそうです。
いらしてくださった方の評判も良く、非常にうれしかったです。

もう電池が切れそうなので、今日はここまで。



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