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椿昇展へ急げ!(残りあと3日) [現代アート]

大変、大変!
もうちょっとで最高の展覧会を見逃してしまうところでした!危なかったあ!
京都国立近代美術館で開催中の椿昇の個展です。
椿昇2004-2009 Gold/White/Black 展のこと。

なんでこんなに凄い展覧会が話題沸騰になっていないんでしょうか。
それともどっかで凄い話題になっていて、私がうっかりしていたんでしょうか。
もう、あと3日間しかありませんが、目の前の仕事を置いてでも、見に行ってください。
椿さんらしい、そしてなんというか、非常にレベルの高い、知的な展覧会です。

なんで日本国内を巡回しないんでしょうか。いまのところ京都でしかやらないみたいだけれど。
これは学芸員、現代アートの学芸員だったら自分の美術館へ持ってこなきゃでしょう。

まず、この展覧会には手引きがあります。
美術館の入口にある、展覧会のチラシ。これがとても大事な手引きで、「欲望のメタ
フィジックス、あるいは理性という欲望の増幅装置ー椿昇展序論」と題された京都
国立近代美術館館長の岩城見一氏の書いた文章があります。これを読まなきゃダ
メ、です。(もう、物凄く小さい文字で、学芸員の河本信治氏が「鑑賞前に通読され
ることを推奨します」って書いてあるじゃん!もう、もっと大きい文字あるいはメールで
徹底させてくださいよお~~~、もうっ!)
それにしても、いい文章です。素敵です。この岩城館長のこと、好きになっちゃいます。
いや、違う、大好きなのは椿昇でした。

で、入口はいくつかの雑誌でも紹介文があったけれども、ぷにょぷにょの国産ICBM
があります。ここに「NIPPON」と書いてある。まあ、日本人を象徴しているわけですね。
う~~~ん、と考えさせられます。あるいは「しゃっきりせんかい、日本人!=おまえ!」
と問いかけられるわけですね。そして3階へ上っていきます。

そうすると「12」と題された作品が出てきます。アルミニウムに描かれた巨大な鉱山
労働者の絵なんですね。ここから何かが起こる気配が濃厚。そしてどんどん出てきます。
いや、あまり説明しても意味がない。見なくちゃ、見なくちゃ!です。

そして「10in」の部屋、「Gold」の部屋へと続きます。バングラディッシュの犠牲祭の
映像と椿さんのプロジェクトのロゴがど~~んとある聖墳墓教会の部屋が出てきます。
このロゴを見て、私は爆笑してしまいました。
この部屋で爆笑したのは私だけかも、ですが。でも笑ってそれから、ぐ~~~んと
堪えるんですよ、これが。

そして「We'll Meet Again」の部屋へ。
で、実は3階の展示室は、1階のロケットの周りを囲む形の展示になっていることに
気づきます。美術館の構造をこう使ったか、と思わされるんですよね。素晴らしいですよね。

現代アートを愛する皆さん、これは見逃しちゃダメですよ。
海外有名アーティストにインタビューしている場合じゃない。ぬるい現代アートを見ている
場合じゃないです。あと3日間しかない展覧会ですが、新幹線に今すぐ飛び乗ってください!
(実際、私はこれを見ただけでお昼も食べずにトンボ帰りでしたが、見てよかったし、
椿さんと同時代にいることが幸せと感じました)
久しぶりに興奮させられた椿昇の新作展でした!


TSUBAKI NOBORU2004-2009
「Gold /White/Black」展:京都国立近代美術館
開催中ー3月29日(日)まで、つまり今日を入れてあと3日間のみ!!!
DSCF4765.JPG


ああ、他の締切があるっていうのにこのブログだけは書かずにはいられませんでした。
とにかく、見に行ってくだされ~~~!


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